「逃げ恥」にみる家事労働と新しい結婚観

TBS系で放送された「逃げるが恥だが役に立つ」というドラマが先日最終回を迎えました。

このドラマ、最終回の視聴率も20%を超える今年のヒット作となり、主題歌や逃げ恥ダンスといわれるものも話題となりました。又、撮影した場所を巡る巡礼地めぐりも話題になっていて「逃げ恥ロス」の方もあらわれているようでうす。(実は私もロス派)

ということで、話題になっている「逃げ恥」について書いてみます。

当初、見始めの頃は「逃げるが恥だが役に立つ」というよくわからないタイトルに戸惑いましたが回を重ねるごとにこのドラマにどんどんハマっていってしまいました。(気持ちがキュンキュンしてくる感じがたまらない)

主役の[みくり](新垣結衣さん)がリストラに会い、独身の     [平匡](星野源さん)のお宅に家事代行の仕事に行ったのをきっかに、家事労働の対価を支払う約束で籍を入れない同居生活(ドラマでは「契約結婚」と言っている)をすることになります。(これは[みくり]の逃げ恥)

生活をしているうちに、お互いに惹かれ合っていくのですがなかなか思うようにくっついてくれないところにかなりヤキモキさせられます。(これは最終回まで続きます)

このドラマのテーマは家事労働と結婚観とうい今までに無い斬新なテーマで、主婦が常日頃いだいている無償の家事労働や夫婦による家事分担についての漠然とした不満を浮き彫りさせていきます。

未だ日本の社会ではあまり受け入れられていないメイドさんのような家事労働者ですが、欧米の裕福な方々はすでに行われているも事実。ただ、家事労働者と結婚を結びつけたこのドラマはとても斬新だったと思います。

あるデータでは専業主婦の家事労働を年収にに換算すると300万円にもなるというものがあります。専業主婦の方は300万円の労働を無償でしているということになります。(もったいない)

これは、あまり考え過ぎてもエライことになるのでこのくらいにしておきますが、旦那さんが専業主婦の奥さんに毎年300万円の家事労働代金を支払わなければならないとすると結婚できる男性は極端に少なくなると思いますし、日本はますます少子化が進んでいき国として成立しなくなっていくのではないかと思いますが・・・・

話はそれましたが、家事労働をしながら一緒に生活をしていくうちに[平匡]に好意を抱いていく[みくり]なのですが、最終回で平匡から結婚したい旨の告白をされるも[みくり]は「それは恋愛の搾取です」と言って[平匡]からの告白を一旦断ります。この時、平匡はリストラされており、自分への家事労働の対価を支払うのと引き換えに結婚を申し入れたのだと[みくり]が感じたためでした。(これは[平匡]の逃げ恥)

結局この二人は、結婚してもしなくても、とりあえずこのままでしばらくはいましょう?みたいなあいまいな感じで終わって行くこととなるのですが・・・・・・

結婚するのに、どの女性も家事労働に対する対価を求めて結婚する人はいないと思います。

が・・・・・

これからは、わかりません。

このドラマのような「契約結婚」が成立していく時代がくるのかもしれません。

そして、このドラマはそういった女性の新たなる生き方を提案してくれた画期的なドラマになっていくのかもしれません。

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