喪中のお正月の過ごし方〜7つの疑問を解消します!

喪中のお正月の過ごし方は、していい事としてはいけない事の疑問が様々あります。

例えば、

  • 初詣は行ってもいいのか?
  • おせち料理は普段どうりに食べていいのか?
  • 鏡もちや正月飾りは普段通うりに飾っていいのか?

等の様々なものがあります。

ただし、神社仏閣というように神社とお寺では考え方が違っていたり、地域や風習によっても異なっていたりします。

 

そこで、これらの喪中のお正月の過ごし方の8つの疑問について一般的な慣習についてお伝えしたいと思います。

今年は、妻の父を亡くしまして今度のお正月は喪中のとなります。私自身もこの喪中のお正月の過ごし方を確認しながら、行える事はできる限り実践しようと思っています。

目次

喪中のお正月における疑問

喪中におけるお正月の過ごし方については、昔ほど厳格ではなくなってきていて、ある程度は本人次第という感じの部分もあります。

ですが、基本を押えた上で行動するのとしないのでは他人に迷惑を掛けてしまうこともありますので、しっかり基本を押えておきましょう。

 疑問1ー初詣に行っちゃダメなのか

神社つまりは神道では、忌服期間(最大50日間)が過ぎれは忌明けとなりますので初詣など、参拝は可能となります。

どうしても、忌中の期間に合格祈願や七五三の参拝をしたい場合は、事前に神社でお祓いをしてから参拝できる場合がありますので、行かれる神社に事前に電話等で確認してから伺って下さい。

ただし、神社によっては喪中期間(1年間)は参拝しない方がいいという神社もありますので、その事も事前の確認の必要があります。

疑問2ーお墓に行ってもいいのか?

お墓参りは、神社とは違って逆に行った方がいいです。初参りは、故人も喜んでくれると思いますし、そもそも納骨の時や35日、49日、月命日などにはお墓参りをしますので特に問題は有りません。

冬の期間は、雪の降る北国ではなかなかお墓に行く機会が減るものです。でも、秋彼岸から春彼岸までの半年間お墓参りをしないでは、故人にとっては寂しいものかもしれません。

なので、お正月も積極的にお墓参りをしたいものですね!

疑問3-喪中に親戚や知人宅に新年の挨拶にう伺ってもいいのか?

新年には、毎年親戚や知人宅へ新年御挨拶に伺う方も多いと思いますが、喪中の場合はいいのでしょうか?

これについては、ご挨拶に伺う事については問題ないようです。
ただし、松の内を避けて1月8日以降にするとか、手土産には熨斗に御年賀とは書かず、短冊に寒中見舞いと書いて贈る等の配慮が必要になります。

挨拶も、おめでとうございます。等のお祝いの言葉は避けて
昨年は、大変お世話になりました。本年もよろしくお願いします。
のような控えめの挨拶に留めるようにしましょう。

以上のような配慮の上の訪問するのであれば喪中でも可能です。

疑問4ー締め飾り等のお正月飾りや鏡もちを飾ってもいいのか?

お正月飾りには、門松・締め縄・玄関先に飾る締め飾り等がありますが、これらは年明けに年神様を自宅に招き入れる役割があります。ですので、基本的には忌服期間は避けた方が良いでしょう。(亡くなってから最大50日間)

ただし、玄関先に飾る締め飾りは忌服期間が過ぎても1周忌が過ぎるまでは控えた方がいいようです。

神棚の供える鏡もちについては、忌服期間が過ぎれば可能とする意見が多いようです。これも、お供えする気持ちになれない場合は供えない方がいいでしょう。

疑問5ー喪中期間のおせち料理は控えるべきなのでしょうか?

基本的には、お祝いの要素の強い鯛や海老、紅白かまぼこを避けたり、重箱ではなく普通の皿で出せばおせち料理も可能です。

お雑煮などは、お祝いとしてではな普通の料理として食べる分には、特に問題にはならないようです。

年越しそばも、細く長く長寿で生きる事を願う意味がありますの問題なく食べることができます。

疑問6ー旅行に行ってもいいものなのか?

通常は、忌服期間の旅行は控えます。(父母、配偶者、子の場合は1周忌まで、祖父母・孫は50日まで)

忌服期間は、祝い事や遊興をは控え、身を慎んで故人の冥福を祈る期間ですので避けた方がよいでしょう。

ただし、これも故人との関係性やお付き合いの程度に応じて判断していけばいいのでないかと思います。
又、親戚の葬儀の出席など、やむを得ない旅行もあると思いますので状況に応じて判断すればいいと思います。

疑問7ーお年玉を配ったりすることはいいのか?

お年玉は、年始のお祝いの要素が強いので一般的には配る事も避けるべきをされています。ただし、毎年楽しみにしている子供さんに配らないのも可愛そうですね。

その場合、紅白の水引のついたお年玉袋でない袋にするとか、書籍代や文房具代又は玩具代として配るようにすれば良いでしょう。

喪中と忌中の違い

喪中も忌中もそれぞれ親族の不幸に際して身を慎む期間の事(忌服期間)ですが、忌中は仏式では四十九日神式では父母・配偶者・子が亡くなった場合は50日間、祖父母・孫が亡くなった場合には30日間とされています。キリスト教であれば1ヶ月とされています。喪中は、宗教を問わず1年間とされている事が多いようです。

この忌中の期間は、基本的に義務的期間であり喪中の期間は自主的な期間とされています。忌中明けから1周忌法要までは、自分で判断して良いという事です。

喪中と忌中の違いについては別記事で書いていますので、よろしければそちらをご覧下さい。喪中と忌中の違い〜何をしてはいけないのか?

私のお付き合いのあるお寺さんと神社さんのお話し

私のお付き合いのある浄土真宗のお寺さんは、喪中のお正月の過ごし方の制限は無いとの事でした。このお寺さんはもともと、あまり制限の少ないお寺さんなのですが、普段通りのお正月の過ごし方で問題ないとの事でした。

知り合いの宮司さんは、玄関に飾る締め飾りはしない方がいい。初詣も忌中が過ぎていても行かない方がいい。お年玉、おせち料理、鏡もちは大丈夫との見解でした。

つまりは、地域や神社、お寺さんの宗派によって考え方が異なっていますので、ご自分のお付き合いのある神社さんやお寺さんに聞いて判断するのが一番良いのではないかと思います。

最後に

喪中のお正月の過ごし方の疑問についての一般的慣習について書いてきました。これは、あくまでこうしない方がいいですよという指針みたいなものであると思います。上記の「お付き合いのあるお寺や神社お話し」の項でも書きましたが、地域や神社、お寺によって考え方の違いもあります。

ですので、この一般的な慣習は、あくまで故人を偲ぶ自己規制であって、この慣習に従うか従わないかは他人に迷惑とならない部分については、ご自分で判断して構わないのではないかと思います。

あくまで、自己規制の世界です。

この喪中期間は、故人を偲んでこういう一般的な慣習を守りたいという方はそれに従って行動していけばいいし、そう思わない方は無理をせずに普段通うりの生活をしてもいいと思います。

喪中の方は、是非参考にしてみて下さい。

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