喪中と忌中の違い〜何をすべきで何をしてはいけないのか?

喪中と似た言葉に忌中というものがありますね!

喪中も忌中も故人を偲んで
身を慎んで生活する期間の事をいいます。

それでは何が違うのでしょうか?

又この喪中の期間はどういった生活を
しなければならないのでしょうか?

私自身、妻の父を亡くしまして現在喪中です。
まだまだ心が癒えない日々が続く中、
生活をして行かなくてはなりません。

という事で、喪中と忌中の違いや
その期間の生活の仕方について
お伝えしたいと思います。

目次

喪中と忌中の違い

  • 喪中と忌中の期間は、
    忌中は最大50日間、
    喪中は最大1年間となっています。

    忌中(最大50日間)
    喪中(最大一周忌法要までの1年間)

忌中の宗教による期間

  • 神式で最大50日間
  • 仏式49日間(四十九日法要まで)
    49日に故人の魂が家を旅立つ日と言われています。
    一般的には和尚様による忌明けの法事法要を執り行います。
  • キリスト教1ケ月間
  • 喪中の期間は、服忌令(ぶっきりょう)という
    江戸時代から始まり明治時代に改正された法令の
    名残りです。一般的な服喪期間(喪に服する期間)とされていました。
    (昭和22年廃止)

喪中の期間(関係による)

  • 両親、夫  12ケ月から13ケ月
  • 妻、息子  90日
  • 娘  30日

この喪中の期間の決め方は、男尊女卑の典型ですね!
妻が夫の約半分の期間、
娘は息子の3分の1の期間になっています。

これでは、戦後廃止されますよね!

でも、この法令によって喪中の期間は、
最大約1年間の1周忌法要までという事が
一般的な慣習として今でも続いているんです。

そして、忌中の期間も喪中の期間も、
結婚式への出席や合格祝い、就職祝い、出産祝い、
新築祝い等の祝い事、正月のお祝い等については
控えなければならない期間とされています。

ただし、忌中の期間は仏教・神道上の
義務的期間とされています。

それに対して、忌明け以降の喪中期間については、
自主的な期間となります。

つまり、忌中の最大50日間お祝い事を控えれば、
忌明け後はご自分の判断でお祝い事への出席等について
決めてもいいですよという事です。

[参考]忌中や喪中となる親族の範囲について

喪中や忌中になる親族の範囲は下記の様に
2親等までの親族となっています。

  • 0親等配偶者
  • 1親等父母(義理も含む)、子
  • 2親等兄弟姉妹(義理も含む)、祖父母(義理も含む)、孫

忌中の生活のしかた

忌中の期間は身を慎んで生活する期間ですので、
慶事への出席やお祝い事は控えなければなりません。

  • 忌中に結婚式への招待があった場合は、
    忌中である為に出席できない旨を丁寧に説明をして
    辞退を申し出ましょう。その上で、相手側より出席していただきたとの
    御厚意があった場合には出席も可能でしょう。
  • 合格祝、出産祝、新築祝、自身の結婚なども控えます。ただし、結婚式の日程も決まっていて変更も出来ない様な場合で、
    故人にも祝福してもらえるという様な場合には
    執り行う事もやむを得ないのではないでしょうか。

合格、出産、新築等のお祝いも忌中が過ぎるまで待つか、
質素に行う分にはいいと思います。

  • お正月の過ごし方は、締め縄、鏡餅、
    締め飾り、門松等は控えます。
    お節料理やお雑煮等も控えますが、
    重箱ではなく普通のお皿に出したり、
    雑煮も普通の料理として食べる場合には
    良いとされています。
  • この期間は神社への初詣は控えます。
    (お寺の初詣は可能)

    どうしても、破魔矢とかお札を購入したい場合は
    知り合いに購入してもらうか、
    神社によっては事前にお祓いをすれば、
    初詣も出来る場合があります。

*詳しくは、行かれる神社に事前の確認をして下さい。

  • お年玉も控えますが、お子さんたちの楽しみの一つである
    お年玉を渡さないのは可哀想ですね!この場合は、紅白のお年玉袋ではなく、
    質素な封筒にお小遣いや玩具代、書籍代等として
    渡すのであれば良いとされています。

お正月の過ごし方については別の記事で書いていますので
そちらをご覧下さい。

関連記事:喪中のお正月の過ごし方〜7つの疑問を解消します!

  • お歳暮やお中元については、通常通り行って構いません。
    お歳暮やお中元は普段の生活上のお礼の性格の物であり、
    お祝いとは関係が無いので贈っても問題ありません。
  • この期間は年賀状も控えます。
    その為に11月下旬から12月上旬までに喪中はがきを送って
    年賀状の欠礼のお知らせをします。

この喪中はがきの出し方については別記事で書いていますので、そちらをご覧下さい。
喪中はがきの出し方のマナー/いつまで、誰に、どういう場合に!

喪中の生活のしかた

基本的には、忌中の期間が過ぎればご自分の判断で
祝い事へ出席もできる様になるとされています。

ただし、慣習として一周忌法要までは、
忌中の期間の生活のしかたで御案内した内容が行われているケースが
多いのではないかと思います。

最後に

少しまとめてみます。

  • 忌中は、宗教上の義務的な期間であるのでお祝い事をする事、
    招かれる事は避けるべき期間です。
  • 忌明け後の一周忌までの喪中の期間は、
    自主的な期間になるのでお祝い事を行う事も
    ご自分の判断で可能となります。
  • ただし、私の意見としては一周忌法要までは、
    親族関係によっては喪に服した慎んだ生活を
    するべきではないかと思います。

この喪中や忌中については、神道・仏教・キリスト教などの
宗教によって又は地方の慣習によっても違いがあり複雑です。

この記事をベースに、親戚の長老の方などのお話し聞きながら
行動して行くのがいいのかなぁ〜と思います。

という事で、本記事をお読みいただきありがとうございました。

もし、よろしければ参考にしてみて下さい。

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